のどや食道の違和感とは?
のどや食道に異物感や詰まりを感じる方は多く、感じ方はさまざまです。以下のような症状が代表的です。
- のどに違和感がある
- 何かがのどに詰まっている感覚がある
- 食べ物や唾液を飲み込みづらい
- 口やのどに酸っぱさを感じる
原因
のどの違和感や詰まり感の原因となる主な疾患には、逆流性食道炎、咽喉頭逆流症、咽喉頭異常感症などが挙げられます。その他、風邪、扁桃炎、喉頭炎、咽頭炎、好酸球性食道炎、カンジダ性食道炎、ポリープ、さらにはがんも原因となることがあります。
原因となる疾患
逆流性食道炎
流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで、食道粘膜に炎症が生じる疾患です。暴飲暴食、肥満、腹圧の上昇、括約筋機能の低下などが原因として挙げられ、症状としては、のどのつかえ感、げっぷ、胸やけ、みぞおちの痛みなどが現れます。
好酸球性食道炎
アレルギー反応により食道に炎症が起こる疾患で、食べ物のアレルギーや環境因子が関係しています。
カンジダ性食道炎
カビや真菌の感染によって食道に炎症が生じる疾患です。免疫力が低下した状態で発症しやすく、食道の痛みや飲み込みにくさが主な症状です。
食道がん
食道がんの原因としては、喫煙や飲酒などの習慣が挙げられます。早期では自覚症状がほとんどありませんが、進行するにつれて、飲食時にしみる感じやつかえる感覚、胸部や背部の痛みが現れることがあります。さらに進行すると、周囲の臓器にがんが転移する恐れもあるので、早期発見が重要です。
風邪
ウイルスの感染により発症する風邪では、咳や鼻水、のどの痛み、発熱が主な症状ですが、のどのつかえ感を感じることもあります。
喉頭炎・咽頭炎・扁桃炎
ウイルスや細菌の感染によって喉頭や咽頭、扁桃に炎症が起こります。これによりのどのつかえ感や痛みが発生します。
咽喉頭異常感症
のどの感覚過敏や自律神経の乱れ、さらにはうつ病などの精神的な要因により、のどの違和感やつかえ感が生じることがあります。
アレルギー
アレルゲンがのどや口腔粘膜に触れることで、のどのつかえ感が引き起こされることがあります。
早期発見・早期治療の重要性
逆流性食道炎や初期の食道がん、胃がんなどは、自覚症状が乏しい場合が多いため早期発見が重要です。40歳を迎えるとこれらの疾患のリスクが高まることが知られており、アルコールや喫煙、さらにはピロリ菌感染もリスク要因となります。
また遺伝的な要素も関与するため、家族歴がある方は特に注意が必要です。リスクがある方や症状にお悩みの方は、定期的な胃カメラ検査による早期発見・早期治療をお勧めいたします。ご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。